『飛燕120』をつくる  

B FRP樹脂抜き型の製作

一般のマニアの方は樹脂型をおこしてまで機体の製作はしないと思いますので簡単な説明とすることでお許し願います。

樹脂成型の出来栄えは、抜き型の良し悪しで決まってしまいますので木型の製作工程までの作業が大変な手間となります。

主翼・胴体・水平尾翼・エルロン・エレベーター・ラダ―と全てが2分割され抜き型を製作するのですから、、一機の機体を作るのに大変な手間を必要とする事をおわかりになるかと思います。

 

《製品化の想定》

主翼はスチロールコアを挟んで接合する計画の為写真のように1.5°ネジリ下げの付いた台セットに主翼上・下面を接着、固定します。

胴体も木枠組みした平板に2分割した胴体を

接着、固定します。

水平尾翼もスチロールコアを挟んで接合する

計画ですので上下2分割で抜き型を作ります。

エルロン・エレベーター・ラダ―も写真同様の

様に抜き型をつくります。

以上の様にして抜き型製作の素地が完成となりました。

これから木型の表面処理作業に入る事になります。

型の素材であるファルカタ材は、キリ材特有の材質なのか、サンディングによって表面がスベスベと言う

感触が得られない面があり#240のサンドペーパー仕上げのまま目止め作業に入りました。

今回は冬場の低温作業ですので作業性を早める為にラッカーサフェーサーを使用してみました。

濃目に調合したサフェーサーをガン吹きし様子を見てみることにしたのです。
2時間弱でサンディング可能となり#240のサンドペーパーでサンディングしてみますと、ささくれ立った

表面が取り落とせ、意外とスムーズに作業進行です。

2度吹き目は#400のサンドペーパーでサンディング3度目は#600で水磨ぎし、4回のサフェーサー
吹きで表面処理は完了です。

ラッカーサフェーサーでは樹脂作業にはおかされてしまいますので、ウレタンクリヤーコーティング
をして完了です。

 

〔いよいよ樹脂作業(メス型製作)の開始です〕

 

@木型表面処理(#800のサンドペーパーで軽く水とぎコンパウンド処理をする)

 

Aワックスコーティングを3回くらい繰り返す(専用ワックスを使用のこと)

 

B離型剤コーティング(専用離型剤を使用)

 

Cゲルコート吹き付け(抜き型表面にピンホールを出さない為に少し厚手にコーティングする

 

Dガラスクロス作業

 

以上のような作業工程で抜き型製作が完了です。

<主翼抜き型のクロス作業>
@〜Cまでの作業、工程を終了しいよいよガラスクロス作業です。

最初にサーフェイスマットを貼り付けます。
これは充分にエアーヌキをやっている様で、後で型の表面にポツリ、ポツリ穴アキ個所が出てくるのを防止する為です。
これから後は厚手のマットを積層していくだけですから作業は簡単です。
以上の様にして胴体型、水平尾翼型等々の抜き型を製作していきます。


主翼型


水平型

次回はいよいよ機体の抜き取り作業となりますので、私(製作者本人)も楽しみです。

≪失言≫

以前、ボートの抜き型製作でどうしたことなのかガラスクロス作業が完了し、抜き型をはずして見たら
表面がシワクチャババアになっていてひどい目に合った事があるんです・・・・・・・・・なんでだろう?

原因を知る人は教えてください。

私の模型づくりは趣味の一環ですので乾燥室などの設備がありません。硬化が促進するまで・・・・・つまり

翌日にクロス作業に入るようにしてからは失敗はありません。

 

<お詫び>

昨年末注文のボート(3台)完成させるため、飛行機製作の手を休めましたので完成の遅れをお詫びいたします。

 

1号機の製作は手持ちの材料(ボート製作に使用)内で軽量化生産を試みて
重量、強度などを見た上で2号機生産の目安にしたい考えです。

軽量化⇒これからが楽しみです
                    自分の想定通りに1発OKとなるだろうか?

 

次の講座での発表をお楽しみに

 

ガンコオヤジ


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