= オリジナルボートの製作F3000−21モデル =

NF3000−21モデルの製作(最終編)

◇ マフラーの消音化でものづくりの楽しさを満喫
マフラーは何のために・・・・・・消音化はあたりまえのことなのですが、マフラーによって損失するパワーによるスピードの差がいかに大きいかは知るところです。本来サイレンサーはエンジンのもつ性能を最大限に引き出す特性のものでなくてはならないので、使用マフラーの選択で悩むところです。
サーキットレースを展開する私たちにとっては中速からの鋭い立ち上がりとトップスピードの伸びという欲の深い望みを満たしてくれるサイレンサーを求めるのです。スケール観を損わない為にはショートサイズのマフラーとなってしまい、この難しいギャップの中での開発となっております。

◇ カー用サイレンサーのサイズで思わぬ性能を発揮した直管マフラー
試作品一発でパイプイン走航を想定できるトップスピードの伸びを見せたことから写真の様な消音化の為のテスト用マフラーを製作してみたいのです。

 
中間バッフルを6種類製作走り比べてみると微妙な変化を知ることができ消音とパイプインとのマッチングを決定することができたのです。

今回製作のクレージーホース21はギヤーダウンシステムを採用、チルトコントロールドライブシステム導入、マニホールド、マフラーの製作にまで至り、余りにも開発に時間と費用・労力を費やしたために、これで開発がすべて終了だ!と区切りをつけると心身ともに休息を取りたくなってしまいました。

◇ 完成度の高いハイレベルなF3000−21モデルとの自負

これは自己満足もありますが走ってみれば結果が証明してくれるからなのです。
F550レディーホーク(船外仕様)で長期間積み重ねたデーターを基礎に、よりハイスピード、ハイレスポンス走航を求めてやれるだけのことをやってのけた結果が実艇のF3000の迫力をラジコンの21モデルで体感できる様、ものづくりの完成を果たした満足があるからです。

◇ フルスロットル急旋回でなぜ飛ばない!
右に左に旋回するサーキットレースという過酷な条件の中で常に変化する水面状況での時速70Kmを超えるスピードで90度ターンマークをフルスロットルのままで急施回舵を打ちぬく、その走りは限界の域と推察しているのです。

◇ 船体構造とシステム機構から生み出される耐波性とハイスピード安定性
@ギヤーダウンシステムについて・・・・・・減速比(20:25)ではサーキットレースには対応できない結果の為、ギヤー比(20:28)で大径ハイピッチスクリューの使用による、ハイスピード、ハイレスポンス走航を達成することができました。

A限界速をどこまでのばせるか・・・・・・接水面が極限に少ないハイスピードトンネル艇の安定性を保持させる実艇にはない、安定フィンの効果

取付位置、フィンの大きさ、取付角など微妙な変化を生み出すためドライバーによって選択調整することがおもしろい
B走航姿勢制御(チルトコントロールシステム)がハイレベルな走航を達成
従来の固定型のドライブ機構では及ばない、推進軸を変化させる効率的なシステム機構で水面の変化に敏感に対応していけるからなのです。
トリム角コントロール走行をしなくとも送信機のトリム調整だけで、安定トリム角をセット出来るから非常に便利なのです。

チルトアップ

チルトダウン

C施回舵に適確に反応
推進軸制御機構(実用新案登録)により右にも左にも変化のない適確な操舵反応を達成したからこそ、サーキットレースを走破する醍醐味を体感できるトンネル艇を完成できたことを確信します。
「ラジコンのレースは何で右旋回レースしかしないんだろう?」と私たちは不思議でならないのです。

◇ 実艇F3000レース観戦が模型のレベルアップとなる

実艇のサーキットレースは左施回のみですが、いつも驚嘆させられる選手がいるのです。大胆にも時速200qにもおよぶスピードのまま、パワーを抜かずターンマークで急施回舵を打ち込む、危険なカケ、レースにかける男のロマンといえる凄まじい迫力を見せ付けられていると模型だからこそできる技(命がかかってない)だと、私も今ではパワーを抜かない走りへのチャレンジとなってしまい、コーナー壁面に激突トラブルによる船体破損が多くなってしまいました。
裏を返すと、スピードと急旋回に対応できる船体へと調整が進んだ結果だとも言えることです。
急施回舵に反応する抵抗でスピードダウンが発生するので意外と走りぬけられるのですが相手あっての事、そのスリル感は年がいもなくロマンを感じやめられないのです。
船体は作ればいい、一度しかない模型人生だから・・・と思うとパワーが生まれ楽しいのです。

◇ こんなことにもチャレンジ、楽しい夢工房
友人からの要望で、メダカ、タナゴ、ジャリガニなどなどの養殖をやってみたとの相談を受けて実験槽システムを製作してみました。(かんたんなシステムなので1日半で完成いしました。)

1)生態の観察、作業のしやすいシステムとする。
2)水交換の少ない循環濾過システム化する
3)濾過槽(木製FRPコーティング 45mm×45mm×900mm)で農業用浮船(600×900)
5台を接続(10台使用は可能と考える)
(テスト飼育中・・・・・・結果良好)

―――――  お客様へ  ―――――

次の作品として大型ガソリン艇F3000を予定していたのですが、ラジコンボードのニューモデル開発は一時休止いたします。
F550レディホーク、F3000クレイジーホースの生産のみを継続して参ります。ラジコン飛行機、ヘリのお客様との話題も必要と考え、しばらくの間空物関連の商品開発とさせていただいきます。

勝田ラジコン オーナー

 


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