= オリジナルボートの製作F3000−21モデル = Jクレイジーホースのパワーユニットの紹介 |
船外エンジン仕様のF550レディーホークのスピードに物足りなさを感じ、よりハイスピードを求めて、インボードアウトドライブ方式のF3000−21モデルを設計・製作を進行させたのです。 サーキットレースの特異性から単にトップスピードを求める考えではなく、周回スピード(平均速)を引き上げる事を第一条件として設計考想を組んでみると、浮上したのが、高回転を期待できるエンジンを使用したギヤー減速装置が必要となったのです。 ≪サーキットレースの特異性≫ レーシングフィールドでは限られた水面上を何艇もの船がパワー走行でレースを展開するので非常に多くのスロットルワーク走航で荒れた水面をクリアーして行く走航となるために第一条件として走航安定性(すぐれた耐波性)とスロットルワークに追随できる立ち上がりの速さと高速急旋回が要求されるのです。 そこで大径ハイピッチスクリューの使用を可能とするギヤー減速装置の設計から着手したのです。 市販のギヤーダウンユニットでは私の設計のトンネルタイプF3000モデルに厳しい感があり独自の考案製作となりました。 ★高圧縮エンジンのスターティングンに適した宙づり取付タイプのギヤーダウンユニット |
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上図の様に防振ゴムでギヤーダウンユニット本体を上下からはさみ込んで宙づり取付法がベリーグットとなったのです。 コンプレッションの強いエンジンの起動に必要なハイトルクスターターで強引に引き上げての始動に対応できることと完全な防振効果を生み出し、トップキャビンをかぶせてしまうと余りにも低騒音となるため迫力に欠けたエンジン音で物足りなくなってしまうほどです。このもう一つの要因はマフラーの排気がダミーのエンジンカウル内に排気させているためだと思います。 また、この取付法はトンネルタイプの船体に低重心のエンジン取付には理想的ではないかと思われます。 ★超軽量設計でハイレスポンス効果を発揮 |
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OSMAX21VZ−Mエンジン付属のフライホイルの重量は30gですので私の設計の第一軸ギヤー、フライホイルの重量を30g以内に想定して製作し29gで仕上がりました。 しかし、エンジンの回転に与えるフライホイル効果も考慮しなければなりませんので、これ以上の軽量化の問題は、これからの課題としました。 |
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★ギヤー減速比の選択について | |
第二軸ギヤーの樹脂ギヤーはシャフトに固定する際圧入ピンとしておりますのでギヤー比変更の際の便利性からシフト付で販売しようかと考えます。 基本設計のギヤー比は20:25で設計、20:28に変更する際はエンジン取付スペンサー(1.5mm厚)をはさんでエンジン取付、2軸ギヤー交換としております。 20:30も準備しましたが必要性がないと考え製作は中止いたしました。 写真のユニット一式の重量は195gです。 |
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★ギヤーの耐久性に問題無し! 厳寒で氷結のレーシングフィールドを解凍しての走航ですが4リットル缶10本位燃やしておりますが(大里氏)スチールギヤー、樹脂ギヤーともにまったく磨耗の様子無く耐久性にはまったく問題無しです。 ★減速比(20:28)と使用スクリュー(オクチュラX646/3) のマッチングで驚きの立ち上がりスピードを実現 |
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エンジンのならし運転走航ではオクチュラX447/3スクリューを使用しておりますが、減速比(20:28)では周回スピード立ち上がりなど現在のベストスクリューはX646/3(改)で良好な結果となっております。 F550レディーホークに搭載したサンダータイガー社製のギヤーダウン船外エンジンPRO21−OBでの走航で得た感触でギヤ比と使用スクリュー、スピードの関連を考えギヤー比は20:28がベストであると想定して製作を進めたのです。 一般的に考えれば21エンジンにX646/3スクリューはオーバーロードと考えると思いますが、これが現在のベストスクリューと言える良好な結果が出てきているのです。 カタマラン艇の利点となる船体特性をいかしきる事とスクリューに少し手を加えオーバー負荷を抑えるセッティングでこの大径ハイピッチ3枚スクリューの効果を引き出す事がベストであると考えられます、走り込みが進めば結論が出る事です。 キャビ気味で使用不可能と考えていた1745/3スクリューも少し手入れてみると完全に水を掴む様になりましたがイマイチ感で、今後の課題はスクリューとなりそうです。 ★重心位置、燃料タンク位置によって走りが変わる! |
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使用マフラーの関係でエンジン取付位置を決定していたために燃料タンク位置が定まらずアレコレ移動、上図で示すように設定位置となって、重心位置が設計通りになりウエイト調整など一切せずベストな走りとなったため、抜き型に妥協することができず手直しするよりは・・・と作り直し生産型が完成しましたのでボチボチ生産を開始したところです。 若くはないので疲れた〜と一息ついているところです。 |
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お知らせ 趣味がこうじて模型屋になり好きな模型造りで過ごした36年、人生最後の花道となるかどうかはこれからの課題ですが、ボートの生産を含む模型造りで企業化をスタートさせる事になりました。 チルトコントロール付ドライブユニットは、実用新案登録の申請をしておりますが補正手続中ですので、取得できましたら詳しく紹介しますのでしばらくお待ち願います。 勝田ラジコン オーナー |