C OS21XM船外エンジンのパワーアップを考える

《もっと早く走りたい》


『飛燕120』の講座終了後にボートの記事を紹介する予定でおりましたが、5月からシリーズチャンピオン戦がスタートしますので、冬期シーズンオフの間にRX用ピストン・シリンダー・4Eキャブを使用し、パワーアップの試みをして来た事を紹介したいと思います。
(内容につていはあくまでも参考資料にして下さい。)

《私の所有しているレディホーク21》

上部から見た写真で示す様に軽量フライホイル・4Eキャブ・エアーファンネル取付・ドライワイヤー用オイルタンク・燃料サブタンクなどの搭載がわかると思います。

〈パワードライブの改造〉

・ノーズコーンの取付・・・デブコンで肉もり整形加工
・スラストベアリングの取付・・・プロペラシャフトをΦ5に加工、スクリューハブの交換
・キャビテーションプレートを前側に延長

以上が私の船体構造です。

前回の講座で大里氏の速さの秘訣で紹介しなかったエンジンの改造について紹介します。

昨シーズンをふり返ると、ドライブワイヤーの寿命は10回位の走航で切れてしまう、エンジンは毎月オーバーホール(4リットル缶3本位)でしたから、ドライブワイヤーの店の在庫は1ヶ月50本で不足してしまう程でした。

《改善策》
ドライブワイヤー内部にオイルを強制注入することでワイヤーの寿命は大幅(信じられない位)に伸びました。
この案の考案者は関氏(空のエキスパート)です。

★ エンジンの毎月のオーバーホールとなってしまう結果は使用燃料を変える事で解決となる。(ワンメーク燃料使用としています)

★ 残された課題はパワーアップのみ!!
XM21船外ノーマル使用では限界に来てしまったスピードとなり考えたのがエンジンの改造となった訳です。
経験不足の私達が考えたのが高速タイミングのピストンシリンダー・4Eキャブ使用で速くなるのではないか・・・?でした。

★ どうもこうもないさんざんな結果となる。
パワーアップどころかいつどこでエンストするか、安定しないアイドル調整バルブはメチャ開き、ニードルもバカ開き、調整の仕様がない有様でノーマルキャブにもどすと・・・安定する。

◎取はずしたキャブを手にして・・・
このくそったれキャブめ!カッポちまうにはもったいねえとながめ回している内、気が付いたのです。
図のスプレーバーの切り溝がノーマルキャブよりかなりミゾ幅がせまいのです。
大径キャブにもかかわらず狭い為、アイドル調整バルブを開け込みニードルも開けることになってしまうはず、これは本来のキャブの特性(機能)を失った使用となってしまうのです。

21エンジンでチューンドパイプ使用では何の問題もなく使用していますのでキャブの欠陥ではなく、船外エンジン使用にはマッチングさせられないキャブレーターだったのです。

★ キャブレーターの改造
キャブを分解しスプレーバーの抜き取り作業となるのですが、このスプレーバーはニードル側へたたき出すしかありませんのでスプレーバーの入るパイプを利用してたたき出します、この時スプレバーを損傷させない様に注意して下さい、以外と簡単に抜き取りました。

★ 切り溝の拡大
この溝加工のできる工具なのありませんので、デザインナイフかカッターの刃先を利用してけずり取る様に溝を広げます。

1)ノーマルキャブの切り溝を見ながらノーマルより少し大きくする(幅を広げる)程度にする
2)スプレーバーがアイドル調整バルブ内でスムーズに動く様、極細目のサンドペーバー(#1000)で軽くみがいてバリ取りをします。
3)アイドル調整バルブの位置はノーマルキャブと同じ位置が調整ポイントとなります。


この改良で高速タイミングのピストン・シリンダー・4Eキャブ使用のXM―21の出来上がりです。
まったくエンストの心配のないレスポンスの良いエンジンの組合せとなりました。
(マフラーの排気穴の拡大は必要無いと思います)

★ 結果・・・スピードアップのなったのか・・・?
5月開催スタートのシリーズチャンピオン戦が雨で延期となり第一戦が5月30日(日曜)となりましたので、結果発表は次の機会となります。
(タイムトライアルの結果次第となります)

なんでもいじくる(手を加える)と速くなったと思うのですニコニコ!
速さではいつも一番でありたいと願う私ですから満足しています、是非試みて楽しんで下さい。

《希望》
私達のレベルアップのために!
21クラスの船でしたら何でもOK挑戦を受けておりますので、マニアの方は是非足を向けてください
(レース場使用料1日2000円)

※私達のレース場の走行はV艇もトンネルタイプも左旋回走行ですので、右も左も急旋回できるセッティングが必要です。


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