プロペラスケール機を楽しもう  

B安心して飛行を楽しめるスリーブレードプロペラの製作
 

<マニアの声>

”憧れの零戦”

 私が模型飛行機を始めたのが、小学6年生? U―コン飛行機からで最初に購入したのがなんと 憧れの”零戦“!
無謀にもキットを購入し、右も左も分からない状態で組み立てましたが出来上がったのは“零戦”には似ても似つかない飛行機?でした。
初飛行? 半周で墜落。 涙をこらえ残骸を持ち帰ったのを昨日のように覚えています。
 本格的にラジコン飛行機を始めたのが中学2年生の時! プロポは“ボタン式シングルプロポ“ 飛行機は自作の高翼練習機それも1chのラダーオンリー機。エレベータもエンコンも固定、もちろんエルロンなんかありませーん。
今思えばなんと恐ろしい飛行機でしょう!
ところが、これが非常に良く飛ぶ飛行機で、キリモミはもちろん宙返りも出来るすぐれものでした・・・
しばらくラジコン飛行機から遠ざかり、昨年から、何十年か振りに復帰!! まず驚いたのが飛行機が完成機として簡単に手に入ること。
模型飛行機を始めた頃は、飛行機はキットから製作するか、自分で材料から切り出して製作するか? どちらかしかありませんでした。
勝田ラジコンクラブに入会しもうすぐ2年になりますが、クラブ員が飛ばしている第2次世界大戦中のスケール飛行機が飛んでいる姿を見ていると、もともとスケール飛行機が好きだった私としては、早速、完成機の“零戦”を購入し、今はすっかりはまっています。
最近クラブ員の自作したスケール飛行機が初飛行に成功して飛んでいる姿を見! 感動と興奮を味わい、改めて完成機にはないスケール飛行機の良さを感じました。
私の自作虫が騒ぎ始め、何十年か振りにスケール飛行機を製作してみようと思っています。
それも模型飛行機を始めたきっかけとなった、憧れの“零戦”を・・・
実機のデータや古いキットの図面を参考に、図面を作成し材料の切り出しから組立てまで!
完成はいつになるか分かりませんが、“零戦”が大空を飛ぶ姿を思い浮かべながら、こつこつと製作していくつもりです。

勝田ラジコンクラブ  鴨志田

★ プロペラ製作のチャレンジが意外とおもしろい
 

ストリーム90
エンジン OSFS120SV
マフラー ハットリモデル社製チェーンドサイレンサー
全備重量(燃料フルタンク搭載時) 4,300g

『空を飛ぶ』という長い歴史の中で開発の進化を遂げたプロペラと比較して、ど素人の私ごときが製作したプロペラが性能が上だ!なんて無理無理とあきらめてしまっては情けないことで、どこまで近づけられるか・・・・・
安心して飛行が楽しめるスリーブレードスケールプロペラが作れればいいんだろうと気楽に製作、飛行させてみた結果、意外と引っ張ってくれたのには感心しました。
FS120エンジン用に作ったペラは16.2x6(3枚)ですのでオーバーロードで6100RPMしか回し切れませんでしたが意外なことに静止推力は6.1kgありましたので飛行には何の心配もなく飛行できましたがオーバーロードで推直上昇ではダレが出てしまいます。なお、ダイブさせて機速をつけ水平飛行に入ると心地よい回転音というより、オヤ、オヤ?と思うプロペラ音(ヒューン)。誘導抗力の発生によるプロペラ音でしょう。勉強課題の発生です。
だからものづくりはおもしろいのです。

★ 製作の反省点
木のけずり出しだからと単純にクラークY18%で製作、回してみてオーバーロードで回し切れず、薄翼にするとどう変わるかと14%くらいにケズリ落としてみるというラフな製作の一号ペラでしたので急ぎ、 ラジコン技術誌に紹介されているNACA4412翼形を採用した2号ペラを製作してみました。ダイヤ16インチ ピッチ5.7インチが適当であると考え 翼形ゲージも製作、正確に製作を進めてみました。

★ APC16x6(2枚ブレード)との比較テスト
私は通常飛行でAPC16×6を使用して飛行しておりましたのでその比較テストです。
APC16x6(2枚) スケール3枚ペラ(16x5.7)
ピーク回転数  8,800RPM
静止推力         6kg              
ピーク回転数  8,100RPM
静止推力         6kg
地上での性能比較テストでは意外と能の良い結果を記録。いよいよ飛行です。

今回の更新(月曜)に間に合わせるため、日曜は雨のようだからと、土曜日のテストのため金曜日の一日で製作、仕上げたパワーには自分も感心しているのです。
★ 不安を一触する3枚ペラ完成
◇ 離陸上昇の引き具合
  機体重量が4,300g、ピーク回転数8,100RPM、静止推力6kg強という測定結果の安心感から離陸急上
  昇でも2枚ペラと感触的に変わりない引きで思わず、やったね!とニンマリでした。
◇ 飛行結果
  2枚ペラとの比較で、ピッチの差の分だけ機速の差が少しあるかな程度でピッチに見合ったスピードのスタント
  となることは仕方ないことです。
  一番心配した、急降下で機速をつけ水平飛行に入った時に出るヒューンという気ざわりなプロペラ音が心地よ
  い回転音になり、やっかいな誘導効力にかかわる航空工学の勉強をしないで済みました。
◇ 垂直上昇ではダレることなくどこでまでも安定よく引き上げていくことで120エンジン用の3枚ペラも自我自賛
  の飛行でした。
◇ ラジコン技術11月号に記載されていた、「プロペラに作用する力(長谷川先生記)」の内容を思い起こす、今ま
  でにない微妙な飛行ぐせ…、ジャイロ作用なのかな?と感じた初飛行で、これからの飛行の積み重ねが楽しみ
  です。

★ たまらない着陸の魅力
ウィンドミリングブレーキとはこれぞ!最スローには出来ないため少し高めのアイドリングで進入降下、シャーという心地良いブレーキング音を聞きながら機首上げ着陸、これは2枚ペラでは体感できない3枚ペラの魅力です。
  これでFS52エンジン用、120用が完成ですので、仕上がっている22インチ3枚ペラのテストが楽しみです。

以上

次回の更新では、プロペラの製作2と2枚ペラとの比較テスト飛行の結果を報告いたします。

勝田ラジコン模型 店主

 


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