『飛燕120』をつくる  

G 初飛行で最悪のアクシデント墜落

雑誌社の取材が入り意気盛んな中に、いち末の不安があり別機で早朝自作3枚ペラの飛行テストを試みたのです。地上での静止推力では市販の2枚ペラより結果が良く8,500RPMで5Kg強の引きを示しているので初飛行は3枚ペラで行くと心に決めてはいたのですが・・・
機体の製作途上で構造変更やらで機体重量が予定を大幅に超え全備重量5,600gにテールヘビーによるウェイト搭載が600gと、致命的なヘビーウェイトで離陸時には130g/duになってしまう不安があるために、自作3枚ペラでの飛行テストを余儀なくされた心境だったのです。

仲間の菊池氏がOS120エンジン搭載の機体を持っていましたので3枚ペラでの飛行テストをお願いしたという訳なのです。

★自作3枚ペラ16×6と市販の15×8(2枚ペラ)での飛行比較離陸ダッシュから上昇は自作3枚ペラは良好だが、上空での飛行は2インチピッチ差によるスピード感がおとる・・・、これは当然のことでピッチ差分時速30Km位のスピード差を感じるのはあたりまえで飛行には何の問題もないと確信したのです。

★取材の写真撮影が終わり、いざ初飛行自作3枚ペラ使用での飛行だ!

飛行場をタキシング走行から滑走進行方向で停止一呼吸おいてスタート。
15m位の滑走、機速がのり初めた所で右車輪が脱輪ペラを破損してしまったのです。ア〜ア残念。1枚しか製作していなかったのでAPC15×8 2枚ペラで行くしかない。
タイヤ整備ペラ交換準備の間に雷前の雲行きで風が強くなってきてしまった。急いで離陸させよう。あせりのスタートととなってしまった。

★いざスタート・・・10mも滑走しない内にふわっと浮いてしまった。頭上げではない、充分な滑走スピードがついていないのに風による、対機速度が機体を持ち上げてしまったのだ!
水平に浮き上がった機体はファ〜〜とした感じで左翼を下げながらロールする様に翼端から墜落となってしまったのです。・・・どうするもない一瞬の出来事でした。
翼面荷重の大きなスケール機などにはよくある失速墜落です。風がなく充分滑走速度をつけてのエレベーター離陸であればなァ・・・なんで反省する私です。

★シャーレ主翼の驚く強度
主翼はしっかりしている様なので両翼端を椅子の上に乗せて私(体重64Kg)がまたがって ワサワサやったがミシミシと音を立てるだでけ、バリといかない強度にはおどろきです。

★軽量製作が可能なので2号機は自信を持って発表できるスケール飛燕を紹介します。

ガンバリ頑固オヤジ            


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