== こだわり続けたF3000−21モデル ==

クレージーホース(内装エンジン仕様艇)

◇内装エンジン仕様でハイスピード、ハイレスポンス走航の軽快な走りを目指して設計、開発を進めて来た過程でギヤー減速比(20:28)を(20:25)の方がいい?ギヤー減速せず、ダイレクトの試験艇も?の声が出ましたが、サーキットレースの醍醐味は緊張の中のスリル感。いつぶっ飛ぶかわからないあぶない走りの様だが、走りきってしまう・・・そのテクニックの達成感を味わえる「あばれ馬」クレージーホースと命名したこだわりがこのF3000−21モデルという事を理解していただきたいのです。

◇こだわり その@
内装エンジンでギヤー減速比(20:28)を選択した理由

 

大径、ハイピッチスクリューの取り込みを考えての設計とした結果、オクチュラ×646/3スクリューの使用が可能となった事には驚きました。

(イ)ギヤー減速、大径、ハイピッチ3枚スクリューの走航から発生する船体のリフトアップによって接水面積が極端に少ない、スリルに満ちたハイレスポンスの走りを達成する事ができたのです。
幸いにして直進性、高速急旋回性能、耐波性等々は良好な結果を得ており残された課題はスピードアップのみとなりました。

(ロ)エンジンの持つ出力性能とギヤー減速比に適合したスクリューの選択によってスピードが決定しますので伸びのある回転音を求めてスクリューの改造・・・つまり負荷ロードをどこまで落とし込むかでスピードアップを計ることになりますので《スクリューの改造法》は楽しみな作業の一つです。

スクリューに手を入れる度、良好な感触の結果が出ておりますので次回参考資料として発表いたします。

◇こだわり そのA
チルトコントロール走航の魅力

 
チルトアップの写真 チルトダウンの写真

サーキットレースという限られた水面レース内でハイスピードレースを展開するのですから常に変化する水面状況に的確に対応した走り?これがチルトコントール走航の魅力!であるとの理想の走りをレース中に展する余欲(チルトコントール走航)など、あろうはずも無い緊張の中の過酷なレースとなっているのが実状です。

○毎年シリーズチャンピオンの座を譲らない大里氏の考えはレース中チルトなど動かしている暇はない、リンケージで簡単にチルト角調整が出来るのだから、サーボ一個重量軽減の方が理がある・・・との考え方が、結果が

証明しているのかとも思いますが、ラジコンの楽しみは可能な事は全て楽しみたい・・・レース中には動かさなくたってチルトコントールする事で走航の変化を体感出来るから楽しいのだとのこだわりなのです。

◇こだわり そのB
メカ積み設定において妥協しない重心位置
エンジン内装の為、搭載位置とマフラーの関係もありエンジンの取り付け位置を容易に設定できず、設計通りの重心位置確保のため、トランサム(船尾)側に位置することになります。

@スケール観を損なわないショートサイズマフラー使用となる

A燃料タンク位置は重心バランス変化を起こさない重心位置付近とする

Bメカ積搭載は最後尾(トランサム附近)設定となる。

おすすめの自社開発の水冷マニホールドとサイレンサー

=ベストな走りの為には妥協をしては達成できない重心位置=

◇こだわり そのC
損なう事が出来ないスケール観
(スケール観を損う事がないマフラーの選択)カー用エンジン(ダクト空冷艇)2台はカー用マフラーの改造、OS21VZR−M搭載の試作艇4艇はハットリ ボート用のショートサイズのサイレンサー使用としてスタートするが・・・?
○クレージーホースの開発で専用マニホールドが必要となりマフラーメーカー様に依頼してみましたが50や100の数では相手にもしていただけず余儀なく製作にチャレンジとなったのです。パイプ曲げ治具の製作で簡単に曲げられると思いきやポキポキ折れてしまい、水冷マニホールドは、試行錯誤の努力で商品化できました。
お客様におすすめのマフラーをどのメーカー様の商品とするのか?・・・選ぶ種類がない、使用しないマニホールド(ヘッター)付属のマフラーをすすめる事にすごく抵抗感があり、ここに来てトップキャビン内に収納できる単純な管マフラーを試作試走したところ以外や以外、回転に伸びが出た為音域が少し高くなりましたが良い結果が出たので試作艇すべてマフラー交換希望となってしまったのです。

◎よりパワーアップを求めるお客様は本格的チュードサイレンサーを使っていただく事といたします。

◇こだわり そのD
ユニークなデザインで充実したF3000−21モデル クレージーホースの完成

従来の船では考えられないユニークなフルカラーデザインシールで化粧アップ。
ギヤー減速、チルトコントロールシステム付でお客様はエンジンとメカ積を搭載するだけの準完成艇の販売としました。
今回、限定50台の製作ですのでシールの製作、部品等々が全て割高となり、まったく利益が取れない価格設定ですが、模型店主の私には直販でない《模型店経営の既念》があり業販も考えさせていただきました。

イベント 7月2日(日)
 パーワーボートの集い(F550−F3000−21モデル) 動画撮影

-生産体制の立て直しで発売が遅れる事のお詫び-
夢工房設立に至る経緯は、機械加工部品生産担当・ボートの生産担当・開発と販売担当3者の責務を合せて、あせらずに事業展開していこうと3人の仲間で生産をスタートしたのですが、残念な事にボートの生産体制の立て直しが必要となってしまいました。ものづくりは価値観をお金に変える繊細な仕事で根気の要ることえの理解が薄かったのでしょう、しかたなく私がお店の仕事と生産を両立させてがんばっているのですが、ここに来てお店の社員が1名退社する事になってしまい、ダブルパンチで両方の体制の立て直しにせまられてしまいましたので、発売がおくれてしまいます。
ラジコン技術誌の広告掲載も進めており発売が遅れる事でご迷惑をおかけしますが、頑張っておりますのでご容赦くださいますことをお願い申し上げます。

勝田ラジコン
代表 田所 芳明

 


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