M − ≪ギヤーダウン船外エンジンの魅力≫ −
−サンダータイガーPRO21―OBエンジンの性能をさぐる−

昨年、シリーズチャンピオン戦終了最近の頃 サンダータイガー社様より提供されました。PRO21−OB船外エンジンをOSXM−21で製作された船体に取付け、エンジンの性能比較テストをスタートさせたのです。

★ 2シーズン夢中になって競い合い
    限界の壁に気持ちの張りを失ってしまっていた仲間達

サーキットレース場をオープンし、OSXM−21エンジンでのワンメークレース、2シーズン シリーズチャンピオン戦を展開、雨の日にはテント張りで走航を繰り広げる熱の入れ様、初年度は1ヶ月に4リットル缶3〜4本を燃やす。エンジンは毎月オーバーホール、ドライブワイヤーは10タンクももてばオンの字、スクリューもアレコレ加工、スピードを求めての走航の繰り返し、もうこれ以上は望めない限界だ!と気ヌケしていた昨シーズン終了間近の頃、エイト企画の保坂様の紹介でサンダータイガー社様よりPRO21−OBギヤーダウンエンジンが提供されたのです。

★ 一度は使ってみたかったギヤーダウンエンジン

ワンメークレースとしていただけにOSエンジン以外に使用しておりませんでしたのでいざギヤ-ダウンエンジンを手にすると、その喜び様は言葉に出せないほどでした。
レース場オープンしての2年半の間にOSXM−21エンジンは70台近く仕入れしているというのに エンジン修理
1つサービスを受けたことがないのですからその喜び様は理解できると思います。

★ 新しいこころみに挑戦 チルトコントロール走行で究極の走りにチャレンジ

1台の船体にタイガーエンジンとOSエンジンを乗せ替えてチルトコントロール走航で性能比較テストをしていくことにしたのです。すでにOSエンジン使用で船体が完成していたのでタイガーエンジンを改造することになったのです。

★ チルトコントロール走航仕様で不都合の改善策

@ OS用の船体に取付けるには、取付けベース穴が共用できなかった
A 推進角(チルト)をコントロールすると方向舵のワイヤーテンションの変化で走航不能となってしまう。
B エンジンの取付け位置(推進線変更)調整ができない
 以上のことをクリヤーにするために とり合えずOSエンジンのパーツの一部をタイガーエンジンに組込み解決したのです。
(この解決法と別の改造法はラジコン技術の取材発表後に詳しく紹介します)

★ ベストな条件でエンジンの性能をさぐるために

  写真で示す様に(ノーマル仕様で)
イ) ギヤー部へのオイル注入用ニップル取付け

ロ) 燃料タンク、オイルタンク用プレッシャーニップルの取付け

ハ) プレッシャー圧のモレ防止のためシリコンコーキングでギヤーBOXを接合

◎OSエンジン用で製作したエンジンカウルもピッタシカンカンだ
写真の様にマフラー排気管が少し気になる程度で満足度100点
★ 使用スクリューに悩む

一般的に考えるとギヤーダウンしているのでサイズを大きくするか、ピッチを深くしてスピードアップを・・・と考えてしまう。が、しかし440/3のスクリューしか手持ちが無い。
となると回転数が伸びなければスピードが望めない。こんな心配を持っての初走航に挑む

★ 胸はずむ初走航

エンジンのセット位置、スクリュー(440/3)すべてのOSと同じ仕様だ、エンジンをスタート、ならし運転走航に入る。人一倍エンジンのオーバーホールをする私ですから慣らし運転のベテランで比較がすぐ判断できます。
あれあれ、何だ、OSエンジンで走っているかの様だ、
だがまてよ、エンジンのレスポンスがいい、立ち上りが早い、これがギヤーダウンの利点か、イケるぞ!こんな気分で3タンク目には「よし いっちまえ」とニードルをしぼり込む。

★ チルトコントロールの反応も良好だ、いいじゃん、こりゃあイケルよ!

そんなこんなで5タンク走航で初走航を終了  (冬期間中は水面凍結でシーズンオフです。)
ごめんなさい、飛行機製作のためシーズンOFFとしてしまい今シーズンはまだ走航していないのです。
3月末に初顔合わせ走航会を開催、4月よりシリーズチャンピオン戦を始めますので、今シーズンはタイガーPRO21−OBで参戦します。

《初走航体験談》
ギヤ−ダウン方式の船外エンジンをはじめて使用してみて感じた事は、船体・エンジンセット位置・スクリューがOSエンジンと同じ仕様で、予想以上にスピードが出たと事に少なからずも驚きました。

★ 走り込めば結論がでる

ギヤーダウンを生かしたベスト条件、もう1人テスト仲間が出ましたのでこれから生まれる結果をお楽しみに!
サンダータイガー社の三原様には現在進行中のNEWモデルが完成しましたら1台進呈させていただきますのでお待ち願います。

≪お知らせ≫
NEW F3000−21モデルの設計に着手(4月完成予定)
奇想天外なアイデアの集積で100kmオーバーの夢を見てスピードへのチャレンジ(船外機使用も可の設計です)次回から設計から製作、走航までをホームページで紹介して参ります。


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